2000年5月26日
釣行記 〜7年振りの記録更新〜
 
とても暑い日。この日、昼間は△△川をやったの
だが今ひとつ反応が悪かった。
 
去年尺オーバーをばらしたポイントで今回も尺級
が来たが同じようにばらしてちょっとその後は放
心状態になった。
 
それでもイブニングには期待していた。
今回は○○川の小学校前。
このポイントは何時でも人が入っているのでやっ
た事がなく今回が始めての場所。
でもいつも気に掛かっていた。
「ダムから差した魚はここに溜まっているのでは
?」
今回は幸い人がいない!
ここでやろうと思った。
 
すぐに川沿いに車を止め橋の少し上から釣りを始
めた。
しばらくして気になっていた堰堤の下まで来た。
ここは堰堤から落ちた水がテトラで堰き止められ
てプールを作り、そのテトラの間からまた下に水
が流れ落ちプールを形成している場所。
下のプールで数投後、すぐにイワナがヒット。
そしてすぐ上のテトラの間でもヒット。
どちらも20cmほどのイワナだ。
 
そして上段のプールへ来た。
ここはかなり水深が有り堰堤落ち込みから何本も
の流れの筋がある。
その流れの筋の末端でライズを見つけた。
フライを流すと一度アタリが有ったのだがミスっ
てしまった。
それでもフッキングしていないので何度か流して
いると他の場所でライズ!
そして、こちらはミスらずにフッキング、これも
20cmほどのイワナだった。
良く見ると他の流れの筋でもライズが散発的に起
こっている。
しばらく粘って見たが、フライに反応は無かった。
この場所を諦め堰堤を越して上流に向かう。
しかし今ひとつ魚影が薄くなった。
100Mほど行ったところでイワナをもう1匹釣
ったのを機会に先ほどの堰堤落ち込みのプールへ
戻った。
 
ライズは前より増えていた。
先ほどは下流側から狙っていたが堰堤の上からの
方がフライを操作しやすいのと水面の反射が押さ
えられて見やすいので堰堤上から狙った。
(堰堤の高さは1〜1.5m)
良く見ると流れの筋ごとにライズしているので何
度も何度も流すがまったく反応しない。
粘っているとイワナが1匹釣れたがその後も反応
は悪かった。
ハッチを見てもカディス、カワゲラ、カゲロウ、
ユスリカ、おまけに時折モンカゲロウまで見かけ
るという複合ハッチの状態。
フライの選択に迷うのはやめて暗くなってきても
見やすいようにとブライトシーダの#13を選ん
だ。
しかし相変わらず渋い!渋すぎる!
ライズはそこらじゅうでやっているのにフライに
は見向きもしない。
 
「数打ちゃ当たる!」と信じ込みめげずに流して
いたが、もうドライは諦めウエットに切替えよう
と思い始めた頃、水中から何かが浮上してきて水
面のフライがその口に吸い込まれた。
僕の右腕は勝手にアワセを入れていた。
次の瞬間、魚は底へ底へと一気に潜り竿はバット
から弓なりになった。
ギラギラと光っている。アマゴだ!
そしてアマゴは堰堤の下のエグレへ潜ろうと自分
の方へ突進して来た。
ティペットはフロロの0.6号だったが、それで
も危ういと思えるほどの引きに耐え、何とかギリ
ギリ堰堤下へ潜られないようにしていたが、ここ
で大事な事に気づいた。
「この大きさではこの場所から取り込むのは無理
だ。」
「取り込むには堰堤下へ行くしかない。」
「だけど移動する間にバラしてしまうかも。」
いろいろ考えが巡り堰堤上を右往左往していたが
どう考えてもそれしか手段は無さそうだ。
仕方がないので潜ろう潜ろうとする魚をこらえな
がら移動を開始した。
かなり焦っていたのか魚が堰堤の側にいるのに少
し下がり気味に移動したのでリーダーが堰堤のコ
ンクリートに擦って焦ったが、すぐに戻って魚を
堰堤から引き離した。
引離したところですぐに移動を開始。
今度は上手くいったようだ。
一難去ってまた一難。
次は移動中表面付近に浮いてきた魚に黒い影が舞
い降り、そしてまた空中へ...
ゲッ鳶だ!
かなり焦ったが、手にはまだ強烈な引きの感触。
幸運にも僕は獲物を横取りされなかったようだ。
ホッとしたいところだがまだまだ油断できない。
鳶は低いところを旋回している。
あまり魚を水面に出すとまた襲われる可能性があ
るので少し潜らせたまま堰堤を駆け降り何とか取
り込み可能な位置まで来る事ができた。
魚は最後の力を振り絞って抵抗している。
そして取り込み開始。
入らない...また入らない...なかなかネッ
トへ入らない魚に、ここまできて最悪のバラシも
脳裏をかすめたが4,5回目、魚はやっとネット
へ入ってくれた。
 
尺は間違いなく超えている。
「もしかしたら自己記録の33cmも超えている
かもしれない。」
この日一緒に釣行したYさんに助けてもらいなが
らメジャーを当てると35cmだった。
急いで写真を撮ろうとしたのだが焦ってちょっと
長引いてしまった。
撮影後、弱っていないか心配だったが流れに戻す
と少し石の横で休んだ後、少し目を離しているう
ちにいなくなっていた。
彼女は元気になってくれただろうか?
 
あのアマゴはダムから遡上して来てこの堰堤で溜
まっていたのだと思うけど僕は運が良かったのだ
と思う。
 
大物が釣れる!?そんな噂を聞いてからここには
結構通っているが、やっと巡り逢えた。
そして実に7年振りの自己記録更新!
次にこの自己記録を破るのは何年後だろう...
 
         −完−