2000年9月3日
釣行記 秋のイブニング〜

 

少し雨が降った。

活性があがって良い釣りができるかもしれない。

この日はそんな期待があった。

今回は飛騨川水系と木曽川水系のハシゴをしようと思い夜中の2時に出発した。

このコースも最近のお決まりのパターンであったが今回は今まで入った事の無いところもやって見るつもりだった。

とりあえず5時30分より最初の予定していた川へ入る。

この川は雨が降ると遡行が難しくなるのだが予想に反して水量は渇水しているままだった。

ライズ発見!

フライをキャストするとアタリ!しかし小さいらしくフライを咥えられない様子。

この後もライズは所々であり突っついてくるのだが、こちらもあわせるのをためらうようなサイズばかりだった。

巻き込みの反転流が石のエグレに当たっているポイント。

ここは出ると思ってフライをキャストした。

フライは反転流に乗って石の下へ潜り込み見えなくなった。

少しラインを張り気味にしてそのままにしていると手元にググッというアタリ!

あわせると朱点の綺麗な20cmほどのイワナが釣れた。

これでいけると思ったがこの後は続かず結局アタリも遠のき次の川へ向かった。

 

川へ着き入溪点を探す。

この辺りは今まで入った事も無く全くの未知の世界だった。

それにしてもこの辺からと思うとすでに車が止まっていてなかなか良い場所が無い。

上流へ車を走らせていると採石場らしき所がありここには車は無かった。

早速車を止めこの場所から入る事に。

溪相は抜群でいかにも釣れそうだった。

最初に魚がフライを追ってこれはいけると思ったのだがそんなに甘くは無かった。

いくら釣り上っても全くアタリが無い状態が続いた。

川を歩いていても魚の走る影が見えない。

場所を変えようとも思ったが上を走っている道路まではかなりの距離を上らねばならずそうも行かない。

このまま上流に行けば確か橋がありそこから出られるはずと思いそのまま遡行する事にした。

その間も魚信の無い状態が続いていて、ふと前を見ると堰堤が見えてきた。

その堰堤の両岸は崖でこれ以上は昇れそうに無い。

とりあえず堰堤まで釣ってからどうするか考えようと思い釣りを続ける。

幾筋もの流れが合流している筋の横に石があるポイント。

ここならと思い流して見るとやっぱり出た!

しかしフライは流れで微妙なドラックが掛かっており魚はフッキングしなかった。

もう一度流すが出ない。

今度はその少し上の筋を流す。

また出た!先ほどより大きそうだったがこちらもフッキングせずに魚からの信号は途絶えた。

これまで3時間アタリも無くひたすら昇ってきたので疲れていたが2度のチャンスに集中力を欠いていた自分に情けなくなった。

その後堰堤下のプールをやったが強い風にフライを押し戻される。

もうダメ、やめようと思った。

結局、ここから斜面を昇り上の道へ出るのにかなり苦労した。

笹藪を掻き分けているうちに腕中傷だらけにもなってしまった。

 

かなりここでは時間をロスしてしまった。

1時間くらいの様子見のつもりが結局3時間、急いで峠を越え木曽川水系へ向かった。

色々と試したい所があったが、とりあえずその内のひとつへ入る。

ここもひどい渇水でおまけに少し濁り気味だった。

雨の影響はほとんど無かったみたいだ。

フライを流しても小さなアマゴが突っついてくるだけだったので1時間ほどで釣りをやめた。

まだ見ておきたい川があったがもうそんな時間は無かった。

夜中に家を出てイブニングまですると帰りに眠くなって危険な為昼下がりは昼寝をする事にしている。

もうそんな時間だった。

急いで食糧を買い込み胃に流し込みイブニングを予定している場所で昼寝をした。

今回は秋風が涼しく暑くは無かった。

 

イブニングは16時から始めるはずが起きる事ができず17時になってしまった。

もうライズは始まっているはず。

目的の堰堤下のプールへ着くと思った通り、ライズがそこらじゅうで始まっている。

今回は前回以上に流れが少なかったがシビアさはそれほどでも無く3匹までは割と簡単に釣る事が出来た。

ストマックを取って見るとコカゲロウがほとんどでほぼ使用しているフライで正解だったようだ。

しかしプールの魚たちも異変に気づいたのか急にライズが散発になりこの後が続かない。

水面上にはコカゲロウが沢山流されていているだけで全く静まり返ってしまった。

仕方ないので下流のプールをと思って見てみるとフライマンがいる。

たぶん昼寝している間に1台車が止まっていたのでその車の人だろうと思い下流のプールは今回はやらない事にした。

しばらくするとライズが少しずつ増え始めた。

そしてまた、雨のようなライズに...

少し先ほどよりシビアだったが暗くなるまでに2匹イワナを追加できた。

フライが見えなくなるとCDCカディスでの早引きを今回も試して見たが今回は不発だった。

ダウンの釣りもやって見たかったのでこの堰堤の上にあるプールへ移動。

流れ込みからCDCカディスをダウンクロスでキャストしそのまま流して見る。

数投してから1歩下流へ下がり同じ事を繰り返していると手元にグッというアタリ!

あわせると20cmほどのイワナが釣れていた。

さらに同じ事を繰り返しながら下流へ移動していく。

しかしその後はアタリは有るもののフッキングしない。

もっとティップの柔らかいロッドでなければこればかりはどうしようもないのかもしれない。

それともまだまだ自分が未熟なのか...

 

そしてこの日の釣りを終えた。

もうこの辺りは半袖のシャツではかなり寒く体を冷やしてしまった。

でも、毎年この時期のここでのイブニングは大好きでこのひんやりした感じが妙に心を落ち着かせてくれる。

もう今シーズンも終わりが近づいている事を感じた。

 

−完−