2001年3月4日
釣行記 〜優しい雪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

降り積もる雪は優しく僕の体を包んでいった。

河岸にたたずむ僕はその雪を払い落とす事も無くただ川の流れを見ている。

その流れには何時しか雪が融けることもなく流され始めていたが、それが現実でも僕はその場から離れようとはしなかった。

もう暫くこのままでいよう...

それほど寒くは感じない。

そんな事よりも次第に流れが白くなっていくのを見るのは新鮮な発見だった。

 

ベストシーズンになれば今年も毎週のようにこの流れに立つだろう。

しかし、このように雪が降る中でFFをした記憶はほとんど無い。

いや、一度だけこんな日に来たことがあった。

数年前の解禁日、あの時は川を見てすぐに退散したっけ...

 

今年はライズがない日が多く川岸でたたずんでいる事が多かった。

今回はライズが無いのはわかっていたが、なんとなくこの流れを見たかった。

その理由は自分でも良くわからない。

 

降りつづける雪の中で最初、僕はその理由を考えていた。

しかし、激しく降りつづく雪はそんな事を忘れさせるほどの美しさを創りだし、その荘厳さが僕の心の痛みを静かに消していくのを感じていた。

 

思えばFFを通じて今まで気づかなかった事が見えてきたのは確かだし、きっとこれからもいろいろな発見や出会いがあると思う。

それもFFの楽しみなのだろう。

 

いつか、ありのままを楽しむことが出来るようになったら、きっと神様も微笑んでくれるような気がする。

 

−完−