2001年9月28〜29日
釣行記 〜Let It Be〜

 

 

思いでの冒険釣行(1992)

 

大好きな川だった。

僕にとって、その川への遠征はちょっとした冒険であり広くフラットな川は一つ一つの石が生きていて溪魚の絶好の棲家となっていた。

自分の中の最高のCurtis Creekの一つだ。

 

1998年の豪雨は山肌を彼方此方で崩落させ川はただの平凡な流れになってしまった。

石も全て埋まりあれだけあった溪魚の棲家は壊滅した。

そんな中で一日、僕は魚信を捜し求めたが僅かに反応があったのみ...

僕は大事な川が死んでしまった事に気づき、それを現実として受け入れるしかなかった。

僕は数年後の復活を信じ、後ろ髪を引かれながら川を後にした。

あれからその川には行っていない。

風の噂を聞く事もなく復活は遠いのだと感じていた。

 

そんな今年、あるプロショップのオーナーから「○○川、凄くいいよ!」と教えてもらった。

僕はあの悲惨な状態から元の状態に戻るまでに4,5年はかかると思っていたので少し驚いたが嬉しい誤算に今年中に一度訪れてみたいと思った。

 

今年の予定を整理しそれは最終釣行の一日目である9月28日に決めた。

そんな中、出鼻をくじくような情報が僕の決断を鈍らせる。

その周辺はかなりの雨が降り同県内の他の川は釣果が思わしくないと言うのだ。

僕は少し不安になった。

遠い所まで行って、もしかしたら全く釣れないかもしれない...

’98年の悪夢が脳裏をかすめる。

 

29日は去年と同じくAkaさんとY村を流れる川でご一緒させて頂く予定だった。

近くには良い河川が他にもあり僕は28日は、その周辺でお茶を濁そうかと弱気になっていた。

その事をAkaさんにメールで伝えたところ叱咤激励のメールを頂く事になる。

その最後にはこのように書いてあった。

この季節、その土地に応じた大きな自然の力を借りてその上で冒険という背伸びをしてみるならばきっと良い釣りが出来るし、結果に不満は無いのではないでしょうか?

雨による影響の他にも、いろいろな事情から少し弱気になっていた。

しかし、僕の本心が見透かされるように、釣行日が近づくにつれ、それらの問題はクリアされていく。

9月27日、僕はあの川へ行く事を決心した。

 

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