2002年5月19日
釣行記 〜紙一重〜

 

早朝、林道を歩いて目的地へ向かう。

この日は、かなりの冷え込みで薄着で来た事を後悔した。

草木も夜露に濡れながら凍えているようだ。

そんな風景が美しく感じて立ち止まっては写真を撮りながら進む。

     

いつもなら釣り場へ急ぎ足で向かうのに、この日は何処となく余裕があった。

 

最近の週末は雨が多く増水等、条件の悪い釣行が続いた。

この日も決して良い条件とはいえなかったが、何か期するものがあった。

たぶん良いか悪いかは紙一重だろう。

先週も同じパターンでの釣行だったが雨が先週は一日前、今週は二日前に降っている。

このタイミングが条件的にはベストかもしれない...

 

 

目的のポイントに到着してみると、やはりライズはほとんどなかった。

たまに有っても続かない。

ユスリカがハッチを始めているのでしばらく待てばライズが始まるかもしれないが今までの経験でこんな時はピューパを沈めてのルースニングが良いのは解っている。

早速、タックルをセットしなおし良さそうなポイントへキャストしてみる。

しかし...

せっかくセットしたルースニングのシステムがキャストミスにより絡まってしまい、おまけにフライも無くしてしまう。

フライを補充していなかったので同じフライはもう無くなっていた。

しかたないのでこのポイントでは実績のないビーズヘッドのMSCに変えてみる。

シーンと静まり返った水面を凝視していたが全く反応がない。

マーカー下を調節しもう一度キャスト。

ほんの十秒ほど待っただろうか?

勢い良くマーカーが吸い込まれた。

すかさずアワセると結構強烈な引きが伝わってくる。

#10のフライを使用していたがティペットは0.2号だった為、無理は出来ない。

最初は半信半疑だったが近寄ってくる魚体をみると今掛かっているイワナが尺前後なのが解った。

何とかネットイン!

サイズを測ると30.5cm、今年初の尺イワナだった。

     

1匹目でかなり満足してしまった。

しかし...

リリース後の一投目、同じポイントへキャストすると、またまたマーカーが鋭く引き込まれた。

合わせるとまたしても手にはずっしりとした感触!

慎重にランディングしサイズを測ると今度は31cm!!

     

1匹目は30.5cmなんてハッキリしないサイズだったので「切りのいいところが釣りたいなぁ〜」と贅沢な事を考えていたら現実になってしまった。

いったい今日はどうなっているのだろう??

 

さらにリリース後の1、2投目...

またしてもマーカーが引き込まれる!

今度はいきなり走られてかなり焦ったが何とか堪えた。

これも無事ネットインしサイズを測ると32cm!!

さらにサイズアップした。

       

 

その後はアタリが有ったがフライの結び目が弱っていたらしく痛恨のアワセ切れ。

ティペット先端は解けたように切れていた。

基本的なことを忘れていた事を後悔したが後の祭り。

同じフライパターンでも色調が違うと途端に反応しなくなった。

万年フライ不足の僕は先ほどまでのフライも一つしか持っていなかったのだ!(爆)

なんとか22、3cmほどのイワナを釣ったが後が続かずこのポイントをあとにする。

 

 

もう十分満足だったが先週5分だけやったら1匹釣れてしまった川があって気になっていた。

途中、あちこち寄り道しながらのんびりとその川へ向かう。

     

お昼ごろ到着。

雨が降ってきたので車を川の近くに止め昼食に食べていると目の前のプールでは何匹もの魚がライズを繰り返している。

まだ雨脚が強かったので少し弱まってから始めようと思っていたのだが挑発的なライズが食事のペースを自然に早くさせた(笑)

詰め込むように食べ終わると早速支度をしライズを狙ってみた。

魚のサイズはどれも小さいみたいだ。

楽勝!と思ったらこれが滅茶苦茶スレている。

フライを見切りまくられちょっと悔しかったが1匹だけ釣れたのを機会にライズを無視し釣り上る事にした。

     

これが正解!

サイズは15,6cmと小さかったが沢山のアマゴとイワナが次々に釣れてくる。

 

                           

 

 

                           

雨が上がり、釣り上るにつれて反応は悪くなっていったが同サイズだけで26匹も釣れてしまった。

釣る前に小さいと解ったら狙わなかったのだがカウントしなかった12,3cm以下の稚魚を含めると40匹前後は釣ったかも?44444

とりあえず朝と合わせて30匹となり、イブニングのポイントへ移動しなければならなかったので終了。

次の目的地へ向かう。

 

 

イブニングは先週と同じポイントにした。

前回は良いサイズのアマゴが2度出たが痛恨のバラシをしている。

今回はそのリベンジだ。

到着するとすでにライズが始まっていた。

バックが取れず遠くから狙うことが出来ないので静かに低い姿勢でライズに近づく。

ライズまで3mくらい近づくと一時的にライズは無くなったがじっと動かずにしばらく待っているとライズが再開した。

前回はむやみに狙って失敗しているので今回は慎重に狙う。

一度流して出なければ少し間を置く事にした。

2,3回目のトライだった。

ライズ地点に上手い具合にフライが流れイルカのようにアマゴがライズした!

アワセが決まり銀色の魚体が身を捩じらせて抵抗する。

取り込むには足場が悪いので慎重に移動しながら取り込み地点まで魚を誘導する。

そして足場を確保しネットに手をかけた瞬間フッとロッドが軽くなった。

痛恨のバラシ...

今週もやってしまった。

もう1匹下流側でライズしていたので気を取り直しそちらを狙う事にした。

最初と同じアプローチだがどうも掛かりが浅かったみたいなのでフライサイズを#19から#17へチェンジする。

数投目...

同じようにイルカのようにアマゴがライズしフライはその口に吸い込まれた。

前にも増して慎重に魚を誘導する。

激しくローリングを繰り返し、パワーも朝の尺イワナ以上だったのでかなり心配だったが今度は何とかネットイン。

中を覗き込むと...中には今年一番の感動が入っていた。

銀毛したその魚体は鰭も完璧で眩しいほど光り輝いている。

思わず写真も沢山撮ってしまい、感動の時を過ごす。

 

                           

 

 

                           

もう暫らく見ていたかったがそうもいかない。

やさしくリリースすると何事も無かったかのように流れに戻っていった。

 

その後はライズも無くなり少し釣り上ったが24cmほどのアマゴが釣れたのみ。

すっかり辺りは暗くなり寒さも身に沁みてきた。

終わってみれば最高の一日を過ごせ大満足!

しかし今、余韻を楽しみながらも既に次のことを考えている。

本当に行きたかった場所は他に有る。

明日から予定の日までは雨が降らないみたいなのでチャンス到来かな?

 

−完−