2002年6月30日
釣行記 〜反動〜

 

目覚ましをセットした時刻から遅れる事1時間。

眠い目をこすりながら辺りを見回すと見慣れない風景が広がっていた。

なんか不思議な気分。

早速今日予定していた場所へ移動した。

結構な人気河川かと思っていたが予想に反して誰もいない。

今日もゆっくりと釣り上れそうだ。

釣りを始めていきなり22,3cmほどのイワナが出たので今日は爆釣?と思ってしまったが、そう甘くは無かった。

この後はアタリすらなく少しずつ不安になっていく。

しばらく釣り上ると小さな沢山の落ち込みから流れ出た流れが大きな石に遮られ一つに合流するポイントがあった。

「ここは出るだろう」と思い幾筋もある流れの一つにフライを乗せた。

フライは流れの合流点に向かっていく。

「出ろ!」と思うが先か水底から大きな影がゆっくりフライに近づき!咥え!反転した!

まるでスローモションを見ているようだ。

こんな時は何時もなら早合わせをしてしまうのだが何故かこの時は冷静だった。

反転を見てすかさず合わせると強烈な引きが手元に伝わってきた。

ティペットは0.5号だったので余裕かと思ったのもつかの間、魚は強い流れに乗って下流へと走り出した。

最初の落ち込みは止めることが出来そうにない。

流れは速く無理をすればきっと切られる。

フックが外れる危険が有るがここは無理に堪えないほうが良さそうだ。

しかしすぐに次の落ち込みがある。

そう何度も相手にチャンスを与えられない。

短い時間だったが僕の頭はフル回転していた。

最初の落ち込み横に流れの緩い所がある。

魚が落ち込みを下ったら、そこへ一気に誘導する事にした。

ティペットにギリギリのテンションをかけて慎重に落ち込みに魚を落とした。運良くフックは掛かったままだ。

そして次の強い流れに乗られる前に強引に緩い流れに誘導した。

作戦は成功。

流れの緩い所であればティペットの強度に不安はない。

半ば強引にネットに誘導する。

そしてネットイン!

尾鰭の大きな北陸の尺イワナだった!!

 

気分が乗ってきた。

尺イワナをリリースし気持ちよく釣り上っていくが反応はその後しばらく途絶えてしまった。

終点の堰堤の少し下流に大きなプールが有る。

手前のポイントでは反応が無かったが対岸の流れ込み横の反転流は岸際がえぐれていて絶好のポイントに思えた。

ここは厄介なポイント。

ちょうどポイントの対岸は絶壁、渡渉も激流に阻まれて無理、ポイントの対岸下流側からしか狙えないが間には激流が流れている。

多分2,3秒しかフライを留めておく事は出来ないだろう。

それでも狙ってみる事にした。

数投目、ここぞというポイントにフライは着水、さらにラインを出しながら大きくメンディングをする。

すぐに反応があった。

大きなイワナと思われる魚体が身を乗り出してフライに食いつき咄嗟に合わせたがすっぽ抜け。

ドラック回避のためラインを長めに出していたのでタイミングが合わなかったみたいだ。

その事を念頭に置きもう一度同じポイントに落とす。

また出た。

今度は大きく合わせたが一瞬手元に感触が伝わっただけでフッキングさせることが出来なかった。

結局この後は反応しなくなり、このポイントはあきらめてさらに上流に釣り上る。

いよいよ堰堤の真下まで来た。

幾筋も有る流れを叩いていくが反応は無い。

数多くある流れの中で最も有望と思われるポイントを狙う。

すぐに反応があった。

結構良い型のイワナだったがすっぽ抜け。

もう一度流すとまたしてもすっぽ抜け。

さらに狙うと一瞬フッキングしたもののばらしてしまった。

もう駄目かと思ってもう一度同じポイントを流してみる。

また出た!

どうも何匹ものイワナが群れているらしい。

その後もなかなかフッキングできないものの何度もフライにアタックが有りやっと25cm程のイワナを3匹釣り上げる事が出来たところで反応が無くなった。

堰堤のすぐ下流は階段状の人工プールが続きいくつか狙ってみたが反応は無い。

堰堤直下のプールでは鹿は出たけど魚からの反応は無かった。

これでひとまず終了。

 

一度車まで戻り少し休憩後、今度はさらに上流を釣ってみる事にする。

この辺りは堰堤が続き巻くのは一苦労そうだったので堰堤間を一箇所だけやってみる事にした。

たぶん魚は付きにくいのであまり反応は無いだろうと思っていたらやっぱりそうだった。

しかし途中一箇所だけ良いサイズの反応があった。

何度か狙って3度ほど出たのだがフッキングしない。

結局一度諦め帰りにもう一度狙う事にした。

堰堤まで釣り上り結局反応が無かったので引き返し先ほどのポイントを狙ってみる。

反応は無い...

「だめかぁ〜」

と思って少しボリュウームの有る黒ボディのフライにチェンジ。

今回は巻いてこなかったフライだが去年巻いたものが一つだけフライボックスに入っていた。

ポイントにそのフライをキャストすると一発で反応し今度はしっかりフッキング。

ネットに収まったのは28cmの綺麗なイワナだった。

サイズを計測後、写真を撮ろうと思ったのだがその前に逃げられてしまった(泣)

 

さて何処へ行こう?

イブニングは下流部に入ってみようかと思ったが少しテンションが下がってきてしまった。

一応下流に車を走らせHardyさんに教えていただいたポイントを覗いてみる。

かなり渇水が酷かったが少し釣ってみる事にした。

しかし反応は有るもののみんなチビばかり。

駆け足で釣り上り早々に切り上げる。

北陸釣行はここまでとし帰り道の途中、何処かへ寄ってみる事にした。

車を走らせながら蒲田川にしようかとも思ったが分岐点でそのまま直進してしまった。

今回は大きな川でのダイナミックな釣りばかりしていた為、その反動で繊細なライズの釣りがしたくなっていたのだ。

繊細なライズの釣りといえばあそこしかない。

その川までの時間をナビで予想するとイブニングまでには何とか間に合いそう。

手前には最近尺アマゴが出ている川も有るので迷ったがその付近まで行くと物凄い雨になったので、やはり本命の川へ向かうことに決めた。

セミスリックのタイヤなので慎重に峠道を越えていく。

峠を越えると、そこには何時もの見慣れた光景が広がる。

なぜかホッとした。

雨も小降りで何とかなりそう♪

目的の川の最下流部に行ってみた。

プールを覗くと何時ものようにライズしている。

今年は不調が伝えられていた事も有り、それは嬉しい光景だった。

少し下流に下り釣り上ってみる。

流れでは反応は無く結局先ほどのプールまで来てしまった。

ライズは相変わらず続いている。

静かにライズに近づくと結構良い型のアマゴもライズしているのが解った。

姿勢を低くして早速狙ってみる。

すぐに反応はあった。

しかし、どういう訳か出るには出るのだが寄せて来る間に殆どばらしてしまう。

良い型のアマゴも出たが結局バラシ。

ライズはプール全域であるのでばらしても次々に狙いを変えて何とか暗くなるまでに7匹のアマゴを釣る事が出来た。

バラシまくってしまったのはちょっと残念だが久々に沢山のライズに囲まれての釣りはとても楽しかった。

かなりの回り道。

でも来て良かった!!

 

ここから自宅までは2時間ちょっと!

北陸でイブニングをしなかったのは、今考えると「勿体無い事をしたなぁ〜」と正直思ったが帰りはさすがに楽だった。

 

今回の釣行は本当に嫁さんに感謝!

もう遠征は控えようかな?と思ってもみたが、これを書いているうちに今シーズン中にもう一度、行ってみたくなった。

こんな僕は病気だろうか?

 

−完−